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甲府市温暖化対策地域協議会のメンバーの書き下ろしコラムを毎月掲載しています。様々な立場から地球の温暖化問題に関する内容を語ります。

第1回 秋山高広氏

私達は「甲府市地球温暖化防止対策実行計画」に謳われたこうした高い理念と行動を、「千里の道も一歩から」の方針で、着実に歩を進めたいと考えております。
甲府市温暖化対策地域協議会 会長
A-MEC株式会社 代表取締役
秋山高広

box  レイチェル・カーソン(米国)が、1962年、「沈黙の春」という本を著し、殺虫剤DDT等の空中散布に対し、生物多様性を奪う人間の傲慢さと、人間にも及ぶその汚染の危険性を示してから50年が立ちました。「春がきても自然は黙りこくっている。小鳥も歌わず、ミツバチの羽音も聞こえない。」つまり、地球上では勝ち組である人間の活動と向上心は、一方で、抑制の効かない独占的活動となり、地球環境を大きく変動させ、自らの成長可能性さえも奪ってしまうという教訓です。

 私は、子供時代を甲府市の田園地帯で過ごし、小魚、虫、蛙などは、いつも身近な遊びの対象でした。まさに自然が僕らのホームグラウンドでした。この美しい甲府の自然は、地球環境という大きな循環の中にあり、甲府の自然保護は、地球環境保全という取組みと一体不可欠であると考えるところです。

 一方で、地域における経済や技術の発展も重要です。地球環境と調和できる経済発展や新技術、こうした取組みも私達が支持し、普及啓発して行く必要があります。

 当協議会では、「甲府市地球温暖化防止対策実行計画」に謳われたこうした高い理念と行動を、「千里の道も一歩から」の方針で、着実に歩を進めたいと考えております。

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