甲州光沢山青松院


【心の杖言葉】

愛情の温度計

 ここ数年、6月の末から7月8月にかけて異常な暑さ(熱さ)が続きます。 光の森こども園(青松院併設幼保連携型認定こども園)に本年もはるばる関西からP先生が職員研修に来てくださいました。 猛暑の中、どんな涼しい話をしてくださるのか・・・と楽しみにしていたのですが、豈図らんや、体温、温度を上げてください、ということでした。

 ??・・・と思いましたが、結論は「愛情の温度計」を上げなさいということでした。 多動性、ADHDの傾向のある子どもさんを対象にした尊いお話でした。 いわゆるその場しのぎの「対症療法」ではなくて、私たちが本来持っている「愛する力」、その愛情の温度計を上げよ、というメッセージであると受け取らせていただきました。 その温度計が上がると、GIVE、ゆずる、与える力が養われ、温度計が下がると、TAKE、獲る、奪う傾向が出てくる・・・というお話でした。 なるほどと思いました。しかし、このへんは非常に難しいところで、注意力散漫、常にそわそわしている子どもさん方に対して、親の愛情が不足していると決めつけることができるかどうか・・・。 「愛」という言葉のわかったようでわからない曖昧性。 特に仏教では「愛」が渇愛とか愛執とか言われるようにネガティブにとられがちです。

 利行は一法なり、あまねく自他を利するなり  
 (菩提薩タ四摂法 ※タは土へんに垂)

 巣からこぼれ落ちて飛べなくなっている小雀を見たとき、思わず拾い上げて巣にもどしてあげようとするのは、損得のない、打算のない私たちの愛情の発露です。 言葉よりもまず「実践」でしょう。その「実践」の中では「自」も「他」もありません。 複雑に絡みあった現代社会のなかでは、なかなか容易ならざるものがありますが、私たちが元々持っているピュアな気持ち、それを大切にしてくださいというメッセージ。 P先生のお話からそのように受け取らせていただきました。

(令和5年7月)







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